9月19日(日) 曇時々晴
折立(8:20)⇒1,871m地点/三角点(9:50/10:00)⇒五光岩ベンチ(11:25)⇒太郎平小屋(12:13/12:49)⇒薬師沢小屋(15:30) 歩行時間:5時間29分 (CT 7時間15分) 休憩:1時間41分
9月20日(月) 雨時々曇
薬師沢小屋(6:45)⇒木道末端(8:25)⇒雲ノ平山荘(9:57/11:20)⇒黒部源流(13:57)⇒三俣山荘(14:40)
歩行時間:5時間37分(CT 6時間45分) 休憩:2時間18分
9月21日(火) 雨時々曇
三俣山荘(6:25)⇒三俣蓮華岳(7:17/7:20)⇒双六岳(8:36/8:41)⇒双六小屋(9:36/10:06)⇒鏡平山荘(11:44/12:11)⇒わさび平小屋(14:37/14:50)⇒新穂高温泉(15:50)
歩行時間:7時間47分(CT 8時間05分) 休憩:1時間38分
今回の山行は天候に恵まれず、当初予定していた水晶岳・鷲羽岳を断念し、雲ノ平縦走の最も一般的なルートを取ることになったが、2日目・3日目は、ほとんどガスがかかり眺望を楽しむことができなかった。次回に向けての下見と割り切り、早々に切り上げおりてきた。ただ、個人的には前回の会山行と今回の山行2回にわたって、1シーズンで室堂〜新穂高温泉を走破したことは感慨深いことだった。
1日目(9月19日)
仕事の関係で前泊した私を除き、メンバー3名は池袋からの夜行バスで富山駅に5時半過ぎに到着、6時に全員集合して予約していたタクシーに乗り込む。今回も8月の薬師岳〜室堂縦走の時と同じで、土砂崩れの影響で路線バスは4時間弱かかるため乗り合いタクシーでの折立入りである。天気はまずまずで、車窓から剱・立山・薬師岳がよく見えている。なんとかこの縦走が天候に恵まれることをみんな祈るような気持ちで空を眺めていたが、予報では天気は下り坂、あさって以降は前線が停滞しそうな状況にある。せめて今回の山行のメインである雲ノ平は晴れてほしい…そんな事を話しながら8時に折立に到着した。3連休なので、駐車場・路肩も車で満杯、多くの登山者が入山しているようだ。準備を整え、8時20分に出発、樹林帯に日がさし、木漏れ日を楽しみながらゆっくり高度を上げてゆく。全員体調は良いようだ。1時間ほどで最初の休憩を入れたが、それから三角点へはあっという間に到着。薬師岳が目の前に飛びこんできた。そこからは、眺望を楽しみながらの、非常に整備されている登山道を進む。下に先ほど車で通った有峰湖を望み、高度を上げてゆくと、富山市街や弥陀ヶ原を眺めることができる。多くの登山者に行き交いながら、のんびり登る。風がすがすがしく、絶好の登山日和である。途中で一息入れて、12時13分に太郎平小屋に到着。ここまで休憩を入れて4時間弱。昼食タイムにして、大休憩をとる。今回の計画ルートには、山小屋が点在しているので、水・食糧が簡単に手に入る。行動食を持ってきているので、山小屋で食事をする必要はないのだが、暖かいものへの誘惑に勝てず、ラーメンやうどんを頼んでしまう。小屋の前の広場は眺望抜群、多くの登山者が休憩を取っており、周りを見渡せば、薬師岳が目の前に横たわり、これから行こうとしている水晶岳、鷲羽岳、雲ノ平や黒部五郎岳を眺めることができる。腹を膨らませて、12時49分に出発、薬師平小屋まで下り、2時間強の行程である。あまり慌てていっても小屋についてから暇なので、適当に休憩をとり、眺望を楽しみ、カメラを撮りながらのんびり歩く。ナナカマドの赤い実がところどころで鮮やかに目に飛び込んでくる。葉が赤く色づくのはあと2週間後かなど予想しながら、色づき始めた草紅葉のなかの木道を進む。時々日が差すと、木々や草草が一斉に輝き、美しさに我々登山者の心を喜びに満たす。なだらかな草原のなかの木道を進むとやがて薬師沢の川音が聞こえてくる。沢の水はあまりにも透明で、川床がはっきり見える。ここはイワナの宝庫らしい。薬師沢沿いの登山道を下るとやがて薬師沢は奥の廊下と合流し、そこ小さな薬師沢小屋が建っている。小屋の到着15:30。小屋は古めかしく、傾いている。受付を済ませ、平衡感覚がおかしくなりながら、急な階段を上り、2階の個室に入る。予約しておいたので、ささやかながらも個室があてがわれたのだ。それほど混雑してはいないようで、7人部屋で4人。ベランダへ行き、今日の山行の話に盛り上がる。明日までは天気はもつので、明日は頑張って距離を稼ごうと話し合う。17時に夕食、19時ごろ就寝。
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