中央アルプス 空木岳

日程:2009年10月16日(金曜夜発)〜18日


【行 程】
10/16  21:00横浜出発⇒25:00長野県駒ヶ根高原の駐車場着(幕営)
10/17  6:00駒ヶ根高原駐車場⇒6:15林道途中(タクシー)⇒池山登山道⇒8:35池山小屋水場⇒13:00
      空木避難小屋⇒14:36駒峰ヒュッテ避難小屋(泊)
10/18  6:15駒峰ヒュッテ⇒6:28空木岳山頂⇒7:50駒峰ヒュッテ発⇒尾根ルート下山⇒11:36池山小屋水
      場⇒12:49林道途中(登山口)⇒13:05駒ヶ根高原駐車場(タクシー)
10月16日(金)
16日の21:30に横浜県民センター前集合。KNさんの車で一路中央高速道路経由、長野県駒ヶ根高原の駐車場に17日1時到着。駐車場はすいており、7〜8台の車がいるのみ。奥に駐車し、隣にテントを張る。軽く飲んだ後、2時に就寝。

10月17日(土)
5:00起床。朝食を食べた後、テント撤収。駒ヶ根高原駐車場にはトイレもあるので便利。6:00に予約してあったタクシーに駐車場入り口から乗り、林道途中の登山道との交差地点に6:15着。その後の林道終点までの道は土砂崩れの跡がまだ整備されていないため通行不可との話があった。
天気は曇り。軽く準備体操をした後、6:30から登山道を歩き始める。林道終点を経由し、7:20にタカウチ場着、軽く休憩をとる。
7:50旧池山小屋の水場への分岐から、水場へ。この水場は登山道から5分程度で、沢から水を各自2.5L程度汲み、8:10に再出発。8:35新池山小屋付近の十字路の水場に着。こちらは水を受ける岩とトユがついており、汲みやすい。ここで5分程度休憩。

(左:新池山小屋付近の十字路の水場) 
9:30マセナギ着、10分間休憩。ここまでは道はわりとなだらかで、時折日差しもある。また、ここで尾根上に出るが、尾根の南側はガスで見えない。
10:50迷い尾根に入ってすぐ休憩。これより先は急登であり、やせ尾根やハシゴが続くため、休憩取れるポイントはない。10分ほど休憩して出発。11:50やせ尾根を越えたところで再度休憩。
12:30みぞれが降り始め、カッパを着込む。ガスもかかり始めた。

 (みぞれが降り始め、ガスってきた)  (空木避難小屋)

13:00空木避難小屋着。中で10分程度休憩する。中はかなり広くきれいで、20人は泊まれそうである。先行者2名が荷物を広げていた。
13:10空木避難小屋出発、ガレた涸沢伝いに登るが、OTがバテ始め、ペースが大幅に落ちる。途中、水などの荷物をOKさんとKNさんに持ってもらい、14:36に駒峰ヒュッテ(避難小屋)着。

 (駒峰ヒュッテ避難小屋への最後の登り)   (駒峰ヒュッテ避難小屋の入口土間)

ヒュッテは土間のみ開放されており、他は戸板で閉鎖されている。土間は2〜3畳程度で、奥半分は板が引いてあった。他パーティはなく、貸しきり状態。外は雪が降っており、風も強い。室内は到着時には0度近かったが、ガスを炊いて4〜5度くらいとなった。
16:00頃からお茶、酒など呑み始め、そのまま夕食へ。夕食はちらし寿司の上にさんま蒲焼(缶詰)、味噌汁。18時くらいまで歓談し、就寝。

10月18日
4:30起床。外は、雪はやんでいるものの、ガスっている。OTの体調がすぐれないため、宝剣岳への縦走を中止し、往路を引き返すこととする。ゆっくり朝食を食べ、荷物を小屋に置き、空身で空木岳山頂まで往復することとする。
6:00小屋から出ると、ガスは消え青空が見える。相変わらず風は強いものの、宝剣岳まで景色はよく見える。空木の山頂はすぐ目の前だった。周辺には雪が数センチ積もっているが、小屋から約100メートルくらい下にはもう雪は見当たらない。山頂近くのみ降ったようだ。
念のため持参した軽アイゼンを装着し、6:15小屋を出発、6:28に空木岳山頂着。風が強く、えびのしっぽの小さいのが石などについている。

 (駒峰ヒュッテから空木岳山頂へ)    (空木岳山頂)
(空木山頂から南駒ヶ岳方向)  (空木岳山頂を振り返って) 
 (駒峰ヒュッテ)  (尾根ルートで下山) 

6:36に山頂から下山開始し、小屋で荷物を整えた後、7:50に小屋を出発する。
下るにつれて、雲は完全になくなり、ぽかぽか陽気となる。8:50に最後の景色の見納め休憩を少し取り、その後はぐんぐん高度を下げる。

 (左:ここまで下りるともう、雪はなかった) 
10:30に迷い尾根の終了地点あたりで一度休憩をとる。その後、マセナギ下付近の分岐で、往路と異なる遊歩道ルートへ進むが、踏み跡もしっかりしており、新池山小屋の十字路へ出る。
11:36同十字路にある水場で少し休憩し、途中タカウチ場でタクシーを予約し、12:49に登山口に下山した。下山とタクシー到着がちょうど同時であった。
13:05に駒ヶ根駐車場に着き、こまくさの湯で入浴後、明治亭でソースカツ丼を食べ帰途についた。

【雑感】
途中でバテてしまい、荷物を皆様に負担していただいて情けない。これまで山行途中で歩けなくなったことはなかったが、体力づくりも継続して励みたい。
アイゼンやオーバー手袋、その他予備品等の冬山装備も使うことはないだろうと思っていたが、山頂近くの積雪とみぞれによる靴中(冬靴ではなかったため)の浸水等により、持参したかなりの装備を使うことになった。しかし、下山後半はぽかぽか陽気であり、秋季登山の天候や温度変化による装備選択の難しさを感じた。
(OT 記)

2009年度山行報告へ