八甲田山

日程 平成21年10月2日(夜)〜4日


 10月2日
 横浜駅に20時に集合する。東海道線20時07分発東京駅行きに乗車する。25分ほどで東京駅に到着する。駅売店で缶ビールを買い込み、東京駅21時30分発青森駅行きのJR夜行バスに乗車する。29人乗りのバスに20人あまりと比較的空いている。乗車後直ぐに缶ビールを飲み、就寝に入る。夜中何度か目が覚めるが良く眠れた。
 10月3日(土)
 朝6時頃目が覚める。窓の外を見ると雨が上がっていた。前日の天気予報では青森地方は雨のち曇りの予報で、降水確率60%で雨を覚悟していた。日帰り登山などで行くだけ行くか。雨だったら温泉巡りに変えようと思っていた。
 6時30分青森駅に到着する。青森駅発酸ヶ湯温泉行きのバスまで1時間半あるので、タクシーで行くことにした。30分ほどで酸ヶ湯に到着。気温は13℃と肌寒い。周辺は紅葉している。天気は曇天で雨が降りそうであるが、時折薄日が差す。7時45分に出発。トイレの横の階段を上り、少し道路沿いに行き、登山道へ入る。古びた鳥居が目印だ。ゆるやかな登山道を行く。足下は大きな石があり、泥で歩きにくい。冬の山スキーでのコースより上部をトラバース気味に歩き、1時間ほどで地獄湯の沢に到着。相変わらず曇天で視界はあまり利かない。硫黄の臭気が鼻につく。
 地獄湯の沢を詰めると仙人岱湿原があらわれる。そこには水場がある。水場を過ぎて、大岳の登りにかかる。曇天で視界は20mほどか。登山道のハイ松の切れる手前あたりで、風をよけ休憩。この先は風も強いので上に合羽を着る。そこから風をもろに受ける中歩いていく。幾分雨まじりか、合羽が濡れる。20分かからず傾斜が緩くなり、八甲田大岳の頂上にでる。視界悪し、風強く記録の写真を撮り早々に下山にはいる。大岳避難小屋に向かい降りていく。頂上を降りると風が弱まる。10時25分に大岳避難小屋に到着。小屋に入ると1階部分は込んでいたので、3階へ行く。
 小屋の中は快適で、お湯を沸かし昼をゆっくり食べコーヒータイムとする。1時間ほど休み1階へ降りると、大変な混雑で、皆立って行動食を食べたりしている。女子トイレには列ができていた。外へでても沢山の登山客が弁当を食べるなどあふれていた。早くついて良かったと認識する。
 小屋から毛無岱へ降りていく。風は受けなくなった。45分くらいで上毛無岱に着いた。ふと振り返ると赤倉岳の稜線の雲が上がりつつある。時折薄日が差す天気となり、大岳の雲が切れるかとしばし待つ。しかし、雲は切れない。登山道の木道を先に進む。上毛無岱から下毛無岱にさしかかると、目の前に絶景があらわれた。階段のところで、登山客がしばし立ち止まり下毛無岱の絶景に見入っている。我々もしばらく絶景を楽しんでいると、雲の切れ間から太陽の日差しがかかる。曇天なので赤や黄色の紅葉は映えないものの、ここの景色は素晴らしい。幾分今年の紅葉は早めか、終わりにさしかかったようである。
 階段を下り、湿原にさしかかり、後ろを振り向くと赤、黄色、黄緑、橙色とアオモリトドマツの深緑が美しい。景色を楽しんだ後、酸ヶ湯に足を進める。湿原から樹林帯の道に入り、酸ヶ湯温泉に13時55分に到着した。今日一日雨が降らずラッキーな一日となった。
 酸ヶ湯に入り汗を流し、ショウガみそおでんを摘みに生ビールで乾杯する。帰りのバス便が不便なためタクシーにて青森駅に出る。駅近くの居酒屋「じゃがたら」で反省会を開き、青森の地酒を楽しむ。TN氏は弘前へ向かうため青森駅で別れ、KOS、KOMは駅から東京駅行きの21時50分発のJRバスに乗車する。
 10月4日(日)
 東京駅に7時半に到着する。
<行動時間>
酸ヶ湯7:45-8:45地獄湯の沢8:55-10:08八甲田大岳8:10-10:25大岳避難小屋11:35-13:55酸ヶ湯
<山行雑感>
 出発前の天気予報では雨の予報であったが、1日中雨に遭わず幸いした。仕事のため 両夜行となったのが残念で、酸ヶ湯に一泊したかったが、秋の八甲田山の紅葉を楽しめ た。この山域は山スキーで来ることが多く、秋は十数年前にロープウエー駅から大岳・ 毛無岱・酸ヶ湯のコースで来たことがある。そのときも大岳の頂上では風が強かったが 今回も悪天で風が強かった。しかし、紅葉の毛無岱が楽しめたのが嬉しい。
 今回の山行で2名の参加があったことも嬉しい。両夜行で参加したKOM氏、TN氏に 感謝する。次回は高田大岳・南八甲田山域へ足を伸ばしたい。

KOS 記
 

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