谷川連峰・白毛門〜清水峠〜谷川岳

日程:2007年4月28日(夜発)〜30日


  前夜、白毛門の登山口に駐車し、車内泊。29日、5時30分すぎに出発。はじめはまったく雪がなく、夏道をゆっくり登っていく。標高1200M過ぎから雪が現れたが、先行者のステップがあり歩きやすかった。途中、松ノ木沢の頭で、一本。谷川東面の岩壁が間近だ。休憩後、しばらく歩くと先行者に追いつき、白毛門直下の急登にとりかかる。登るにつれて雪面が硬くしまり、風も強くなってきた。緊張感に耐え切れずに、バケツ跡でアイゼンを履き、最後の数10Mを登った。白毛門頂上8時50分着。白毛門を過ぎると、すぐにアイゼン団子ができはじめたので、アイゼンを外す。雪質の変化がめまぐるしい。笠ガ岳の登りの雪が固すぎず柔らかすぎず、ブーツのエッジがよく効いて快適に登れた。
  いったんコルまで下り、朝日岳に向けて登り返す。稜線は小さなアップダウンを繰り返し、所々落とし穴にはまったので思ったより時間がかかってしまった。11時45分朝日岳着。頂上北側の雪原は気持ちのよいところだ。ジャンクションピークを過ぎたあたりで、2人パーティーとすれ違う、清水から登ってこられたようだ。清水峠までの下り坂は、2003年に来たときときはほとんど夏道が現れていたように記憶していたが、今回は、まだ雪がびっちりついていた。13時20分、清水峠の避難小屋着、だいぶへばってきた。先ほどすれ違ったパーティーのトレースは謙信尾根に続いている。七ツ小屋山への尾根にはトレースはなかった。時間はまだ早いが、テン場を探しながら登っていく。清水峠から最初の小ピークを越えたあたりで、潅木が顔を出している場所があったので、ここで行動終了、14時10分。風が強かったので、潅木から張り綱が取れるのは心強い。水を作り、天気図を描いて、食事。しばらく、ラジオを聴いて、明るいうちからシュラフにもぐりこんだ。 
4月30日
 4時30分にテン場を出発。風はやんでおり、今日もよい天気だ。七ツ小屋山へは夏道を通らず、直接、山頂の標識にむかって歩いていくことができた。山頂から茂倉岳や一ノ倉岳が望めるが、まだまだ遥か遠くだ。ここから蓬峠までは、緩やかな下り坂で今回の行程中、一番楽で気持ちのよいところだった。6時頃蓬峠着。武能岳へのゆるやかな登りに入る。7時ごろ武能岳着。西南の岩壁は荒々しい。頂上からの下りにちょっと緊張する雪の斜面があり、慎重にキックステップで下る。笹平手前で4人パーティーとすれちがう。この先、トレースがあると思うと少し気分が楽になった。笹平で一本。笹平から見上げる芝倉沢の源頭部はなかなかの迫力だ。ここから、茂倉岳までが本日最大の登り。ゆっくり歩を刻む。9時、茂倉岳山頂着。
 なだらかな稜線を辿り、一ノ倉岳へ。オキの耳とのコルへの下りは、岩壁のすぐそばを通るので、すっころぶと、飛んでいきそうだ。慎重にコルへ。 コルでは、ザックの上で寝転がり、大休止。じっとしていても暑いくらいの陽気だ。30分弱休んで歩き出す。ここからは、がくっとペースダウン。よたよたとオキの耳へ向かう。すれ違うパーティーから「もうすぐですよ!」と声援をうける。わかっちゃいるけど、進まないのだ。11時15分、やっとオキの耳着。どっかりと腰を下ろす。当初は、西黒尾根を下るつもりだったが、この時点で既に挫けてしまった。休憩後は、トマの耳を踏んで、天神尾根へ。下りは雪が豊富なので歩きやすかった。スキー場手前の短い登り返しで、再びよろよろし、13時10分、天神平スキー場着。

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